北京市水務局はこのほど、北京市の1人当たりの平均水資源量は100立方メートルまで減少し、国際基準である1人当たり平均1000立方メートルの水不足警戒ラインをはるかに下回ったことを明らかにした。この数値は世界の警戒ラインの10分の1に相当し、北京の水不足が極めて深刻であることを示す。
これほどの水不足になった原因は?
首都の北京では、水資源の不足状態が続いている。ここ12年、北京は新中国成立後もっとも長く深刻な干ばつ期に遭遇している。平均降水量は例年平均より120ミリ減少。「続く干ばつ、南水北調プロジェクトの遅れにより、北京の水資源のリスクが高まったと同時に、経済・社会発展で水需要が増加した。これも北京の水資源の安全保障能力に大きな試練をもたらした」と、北京市水務局の程静局長は分析する。