専門家: 賠償額は2億元(24億円相当)以上か
海事に詳しい王科峰弁護士によれば、今回の原油流出事故でコノコフィリップスは処罰されるが、罰金最高額はたったの20万万元である。賠償額については主に2つの要素で決まる。一つは汚染の被害程度、もう一つは環境回復にかかる費用だ。これらは原油流出量と密接に関係している。
山東省海洋漁業庁の前副庁長で、巡視員、中国で著名な海洋専門家でもある王詩成氏は、昨日、賠償額について国家は具体的な規定をしていないが、山東省には「山東省海洋生態損害賠償および損失賠償評価方法」という法令があり、これには50ヘクタールの海洋生態被害で1000万元の賠償と規定されている。1000ヘクタールの被害では2億元の被害賠償が妥当だろうと語った。
原油流出事故の暫定的、長期的影響を考慮すると、賠償額は2億元に及ぶが、それでも完全に環境被害を補填できないだろう。
取材では、蓬莱などで観光業にも影響が出ており、また現地の海産物販売も滞っていることがわかっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月15日