(二)関連する国際対話と交流に積極的に参加する
ハイレベルの指導者による相互訪問と重要会議で交渉のプロセスを推進した。胡錦涛中国国家主席は主要20カ国・地域( G20)サミット、主要8カ国(G8)首脳と発展途上国首脳との対話会議、エネルギー安全保障と気候変動に関する主要な経済国首脳会合、アジア太平洋経済協力機構(APEC)などに出席し、これらの重要な多国間外交活動の中で、何回も重要な演説を行い、国際社会の気候変動対応面におけるコンセンサスの形成を促すことに努め、世界と協力して気候変動に対応するプロセスをともに推進した。2009年9月22日、胡錦涛主席は国連気候変動サミットに出席し、「手を携え気候変動の挑戦に対応しよう」という演説を行い、気候変動に対応する中国の目標、立場と主張を説明し、また国際協力を強化するという願いを表明した。温家宝中国国務院総理が東アジアサミット、中欧工商サミット、アジア欧州会合などの重要な国際会議で、気候変動に対応する国際交流と協力を深めること、グリーン経済を発展させるなどの問題について中国の立場と行動を説明し、気候変動に関する技術と管理の面においての国際協力を強化し、各国がそれぞれの立場に対しての理解を深めるよう呼びかけた。 気候変動交渉に関する国際プロセスに積極的に参加する。国連気候変動大会主催国で開催された閣僚クラスの非公式交渉会合、「エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)」首脳代表会議、ピーターズバーグ気候変動に関する閣僚クラス対話会合、気候変動に関する小島国の閣僚会議、気候技術メカニズム閣僚クラス対話会合、気候変動資金調達に関する国連事務総長のハイレベル諮問グループ、国際民間航空会議、国際連合海事会議および農業温室効果ガスに関するグローバル・リサーチ・アライアンス(GRA)などさまざまな国際的話し合いと交流活動に参加した。中国は政府間の気候変動専門委員会およびその活動グループの活動に積極的に参与し、中国の科学者はこれまで各回のアセスメント・レポートの作成に参与した。 各国との話し合いと対話を強化する。アメリカ、欧州連合(EU)、デンマーク、日本などの先進国と地域との閣僚クラスの話し合いを強化している。他の発展途上国との交流を深め、「ベーシック(BASIC)4カ国」協議メカニズムの確立を推進し、また「ベーシック(BASIC)4カ国+」の方式を通じて、気候変動の交渉プロセスを協調し推し進めている。アフリカ諸国、後発発展途上国、小島国との交流を深めている。中国国家気候変動専門家委員会は他の国の関連シンクタンクとの学術交流対話を積極的に行い、気候変動に関する科学的研究、技術移転、民衆の教育と情報の共有などの面においての国際協力を推し進めている。