三地域統一の規則、保護、開放を実現 北京市政府は2003年に「北京市長城保護管理の方法」を発表し、長城の保護範囲と建設制限地帯を明確にした。2005年、長城文物保護工程をスタートさせ、長城の資源調査を行った。また、長城の補修・修復を行っており、現在までに65の修復工事を終わらせている。総投入資金額(市の資金)は約4億元。抗戦文化財としての長城遺跡も含め、長城に有効な保護が加えられている。
しかし、長城の修復工程でちょっとした難題が生じている。北京・天津・河北省の境界には長城の中心線を境界とする場所があり、北京とは所轄が異なることから片方の部分しか修復できないという現象が起こっている。北京市文物局の担当者によると、2010年に司馬台長城の修復作業で類似した問題が起こったという。