焦点二:意見の相違を調整し“共通だが差異ある責任”を体現できるか
「まるでカーレースのように、ある車は遠くを走り、ある車はスタートしたばかり。このとき、統一の尺度で車速を制限するのは不適切だし不公平だ」という比喩で、“共通だが差異ある責任”原則の重要性を説明できる。先進国と発展途上国の気候変動に対する歴史責任は異なり、共通だが差異のある責任/公平性/各自の能力などの重要な原則をまとめることが、発展途上国の共通の願いになっている。
国連政府間気候変動専門委員会はかつて、先進国が2020年までに1990年を基準とした排ガス規制を少なくとも25%~40%削減する必要があり、2020年までに毎年、発展途上国に対し1000億ドルの資金援助をすべきであり、同時に技術移転システムを構築するべきであると提起している。「もしパリ会議でこのような共通認識に達したら、本会議は記念すべき会議になるだろう」と解振華氏は述べる。