研究の結果、1980~2014年の間、気候温暖化が寒冷高地の植生生育期をさらに早め、春のバイオマス生産を増加させたことがわかった。生育期の生育速度が早くなり、土壌の水分不足が生育期の終了を早め、秋のバイオマス生産の低下を招いたが、植生の年間バイオマス生産に明らかな変化がなかったことも明らかになった。これらの発見は、寒冷高地の草地における植生生育の長期的変化に直接の証拠を提供し、季節の前倒しと成長加速が地球温暖化の下で植生生育構造を再構築したことを示した。
研究グループの5年間の関連作業によると、地上と地下の生物多様性が青海チベット高原の寒冷高地の草地における生産力安定性の維持に重要な役割を果たし、気候温暖化が同地の生産力安定性を低下させたことも明らかになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年2月22日