廃棄物ゼロ都市の実現は、都市の固形廃棄物管理の問題を体系的に解決するとともに、汚染低減と二酸化炭素削減の達成を加速させ、質の高い地域経済の発展を促し、都市の管理水準と文化的素養を向上させる上で大きな意義がある。周氏は、2年間に及ぶ模索を経て、廃棄物ゼロ都市のモデル事業は目覚ましい成果を上げたと語った。
モデル都市で培った97項目の改革の取り組みや経験、実践方法は、固体廃棄物の管理システムや管理能力の現代化を促進する上で、複製・普及が可能な経験となった。西寧市は、西北地区で唯一の「11+5」モデル都市として、廃棄物を出さないモデルを構築しており、模範的で代表的なものとなっている。
青海省西寧市の固体廃棄物汚染防止センターの董発輝所長は「西寧市では、工業、農業、生活の主要3分野で、中国西部に適用可能な4つのリサイクル方法を生み出した。青海チベット高原だけでなく、中国西部地区の開発途上地域でも廃棄物を出さない道を歩んできた」と語った。
周氏は「廃棄物ゼロ都市を建設することは、カーボンピークやカーボンニュートラル戦略と根源は同じだ。第14次5カ年計画期間(2021~25年)中に、廃棄物ゼロ都市のモデル事業で培った経験を総括して、普及を推進していきたい。優れた都市管理と総合的な固形廃棄物管理の能力、水準を引き上げ、汚染削減と二酸化炭素削減の相乗効果をもたらすようにし、2035年までに、地級以上の全都市で廃棄物ゼロ都市の建設を実現すべく努力していきたい」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月14日