丁村の民居――北方農民の“宮殿”
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丁村の民居――北方農民の“宮殿”

陝西省南部襄汾県内を流れる汾河の東岸に丁村と呼ばれる村落がある。小さなところだが、非常に引き付けられる村だ。50年代に地下から30〜10万年前の人類の遺跡が発見されたことから、丁村は旧石器時代中期の重要な文化遺跡に指定された。地上には明清時代(1368〜1911年)の民居が今でもその姿を留めている。

丁村はもともと丁氏一族の居住場所。のちに一家は農業をやめて商売を始めるようになり、規模が拡大するに伴って住宅も増えていった。現在は約260世帯、1000人余りが住んでいる。大部分が丁氏の末裔だ。今では農業が主体で、商売をやっている人は数少ない。

丁村の民居は北方漢民族の典型的な四合院式の建築で、全部で40軒余り、約600の部屋がある。最古の民居は1539年前後に建てられた。

民居と民俗文化を保存、整理する目的から、一部の建物がそのまま博物館になっている。それぞれの建物は門や通路、あるいは庭で結ばれていて、一歩足を踏み入れるとまるで迷宮を思わせ、自分がどこにいるのか判断できない。丁村の民居は東北から西南の方向へと伸びている。建物の風格は明代、清代早中期に後期と、時代によってやや異なる。一般的に言って、清代の民居は明代のものに比べて規模が壮大で、部屋は高く、天窓も深い。明代の四合院は清代のときに前後に二つの庭が造られるようになったが、丁村の民居は構造上、一つの共通点がある。まず木の柱を立て、次にレンガの壁を築き、屋根の庇は直線的で、部屋の上部に板を置いて狭い空間をもたせ、そこを雑穀や穀物の置き場として利用している。東西の副室が起居するところで、南北の部屋は主に祭祀や社交の場、倉庫にしている家もある。

 
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