シンポジウムに出席した片山恭一さん(10月11日撮影)
日本のベストセラー小説「世界の中心で、愛をさけぶ」の著者である片山恭一さんが10月11日、日本国際交流基金会の招きに応じ、北京で「純愛文学の可能性-日本人の生と死」をテーマとする講演を行い、ファンたちと交流した。また今回のシンポジウムには、中国でよく知られる翻訳者の林少華さんも出席し、片山さんの発言に対しコメントした。
片山恭一さんはチャイナネットの独占取材に応じ、「世界の中心で、愛をさけぶ」を書くきっかけ、インスピレーション、純愛文学、恋愛小説などについて、以下のように語った。
「この小説は10年以上前に書いたもの。当時、私は30代後半で、青春小説、若い人の恋愛を描くことができる最後の年だろう、これからどんどん年をとって、若い人たちの小説や気持ちはなかなか書けなくなるのではないかと思って書いた。この小説の単行本は3冊目で、前の2つの続きのような感じで、自分の中の執筆の流れであり、特別なものを書こうと思って書いたものではない」
「純愛」について、片山さんは「肉体的な関係は重要でなく、精神的に相手とつながり、相手を純粋に、無償に愛することだ」と考えている。