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江原規由氏が金融危機と日中経済を語る
発信時間: 2008-11-10 | チャイナネット

――金融危機が深刻化する中、中国の08年通年の成長率が六年ぶりに一ケタ台になる可能性が高まっています。これから、中国の経済発展で一番重要なことは何かという点についてどう思われますか?

中国経済の成長率は少しし下がっていて問題があるけど、それは大きな問題ではないと思います。一番中国にしてほしいことは中国企業の海外展開です。これはこれから一番重要な問題、世界経済に大きな意味を持っていくと思います。

これは確かに経験が少ないです。しかし、中国に進出する外資と協力して、一緒に海外に展開すればいいと思います。外資は中国に投資する場合には、例えば、日本企業にとって、最初は豊富で安くて優秀な労働力を求めて中国に投資しました。二つ目は現地で部品とか、原材料が現地調達できる魅力があります。三つ目は広大な市場です。四つ目は中国の人材も魅力があります。最後は中国にいって世界展開をしよう、中国は外資の海外展開する拠点です。そのとき、中国企業と一緒にいくか?それとも、中国を足場にして世界の展開をするか?同じように、中国の企業はEPA(経済連携協議)で外資が中国に投資するのと同じ条件でアジアの各国にも投資できます。

――中国企業の海外展開というと、今、中国は韓国、ロシアで経済開発区を建設しています。日本ではまだ出来ていないですが、中国企業の日本進出について、どう思われますか?

一番先端にあるのは経済開発区だと思っています。海外に経済開発区を作ることはまだ知られていないです。それは一般の企業が金を出して、国と国が交渉をするのだけど、企業が金を出して作るところもあります。商品だけではなくて、経済開発区を通じて輸出を発展させるのは一番大事なことです。先進国では、今、韓国でやっています。もしこれから日本でやるなら、私は大賛成です。特に、農業分野です。今中国で農地を売買するのはけっこう難しいので、私の考えは農地の株式化ということです。

つまり、中国では、外国から企業が来て、工場を建てるときに、持っている土地は国の土地ですけど、これからその土地の財産権を持っている人はけっこう権利が強くなります。外国の企業が来たとき、財産権を持つ人が土地の価格を換算して、半分は現金、半分は株式として評価をやります。

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