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斎藤文男氏:中国人学生が見た日本人像
発信時間: 2008-12-10 | チャイナネット

多くの学生は、通訳の実践はまだあまり経験がなく、日本人の話す言葉の意味や、単語も分からないものがあったらしい。分からなくとも、大体の内容は相手に伝えることが出来たようだったが、「4年間日本語を学んだが、まだまだ勉強不足だと感じた」とこれからの日本語学習に意欲を燃やしていた。

◇大海原での成長を祈る◇

学生たちは、来年6月には大学を巣立つ。留学や大学院に進学する人もいるが、多くは社会人として日本語関係の仕事に就くだろう。大学で学んだことは、ごく基本的で原則的な事柄だけである。サケの稚魚が流れの緩やかな、外敵の少ない浅瀬で保護されながら育っているようなものだ。育ったサケは川を下って塩分の濃い海に入り大海を泳ぎまわり成長する。学生たちの今回の体験は、海水の塩分が多少入っている河口付近で、サケの稚魚が大海原に旅立つ準備をしているように思えた。今回の“擬似社会体験”が学生たちにとって少しでも役立ち、大学卒業後、社会の荒波にもまれてもへこたれず、たくましく成長するように祈った。

(写真はいずれも筆者撮影)

「北京週報日本語版」より2008年12月10日

 

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