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漢検ブームは英検を凌ぐ勢い 日本の漢字関連ビジネスは「金の生る木」
発信時間: 2009-02-19 | チャイナネット

若者から高齢者までの各世代には、それぞれの漢字学習の目的がある。「クイズプレゼンバラエティQさま!!」や「クイズ!ヘキサゴンⅡ」などの漢字に関連したクイズ番組に出演する芸能人のあいだで、漢字学習ブームが起こり、国民にも広がり続けている。

書道コンテストに参加する日本の小学生たち

 

漢字クイズが中心の「クイズ!ヘキサゴンⅡ」は19.4%の高視聴率をマークし、娯楽番組の視聴率ランキングで第3位に入った。同番組はフジテレビで毎週水曜夜7時から放送。また、クイズのなかにゲーム性を取り入れたテレビ朝日の「クイズプレゼンバラエティQさま!!」は、毎週月曜日8時から放送されている。

 

これらの番組は、視聴者の笑いを誘うために、芸能人にわざと間違った答えを出させているわけではなく、真剣に漢字の実力を試す内容となっている。番組では、東京大学法学部卒業の俳優や有名大学出身のお笑いタレントなどの「高学歴芸能人」や、「モーニング娘。」の元メンバーなどが、難易度が高い漢字クイズで順調に正解を重ねる姿が見られる。競争心理から、テレビ局内で、漢字ドリルを片手に歩きながら暗記に励む出演者もいるらしい。また、「クイズプレゼンバラエティQさま!!」に出演した芸能人のうち、30人が漢字能力検定(漢検)に向け勉強しているという。

 

漢検受検者数は英検を凌ぐ勢い

 

昨年の北京オリンピック開会式で行われた、漢字をテーマにしたパフォーマンスは、日本の漢字ブームに大きな影響を与えた。特に、活版印刷をモチーフにした活字陣立ての部分は、日本人を驚嘆させたことから、このパフォーマンスが日本の漢字ブームを誘発したともいえる。「朝日新聞」によると、高齢化の進展により急速に増加している高齢者は、認知症予防のために、漢字学習に熱心に取り組んでいるという。日本は高齢化時代に入り、65歳以上の高齢者の認知症患者数はすでに170万人を上回った。さらに、大学と高校が入学試験で漢字の能力を重視するようになったことから、青少年世代でも漢字学習ブームが起きている。現在、日本の大学492校と高校399校が、漢検の成績を入試の試験点数に加算している。

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