さらにアジアの国々については、「インドが海賊問題に熱心に取り組んでいることは不可解なことではない。インドはその国家戦略のなかでインド洋を『インド湖』と見なし、インド洋の安全保障を果たすべき使命および責任であると認識している。日本の自衛隊派遣は、長い間持ち続けている『瑜亮情結』のような中国への対抗意識が出発点となっている。中国が軍艦を派遣した以上、日本は中国に遅れをとってはならないと考えているようだ。韓国にはこの機に乗じて日本に差をつけ、アジアにおける大国としてのイメージを確立したいという狙いがある」としている。
アデン湾、ソマリア海域で船舶航行保護の任務につく中国海軍の艦艇編隊は昨年12月30日午後、初めての洋上での液体補給を成功裏におこなった
最後に中国については、「対外開放を進展させるなかで、国家利益と世界各地との関連性が深まり、海上運輸が中国の運命に及ぼす影響が非常に大きくなった。中国は原油と鉱産物の国際市場でトップクラスの大口輸入国であると同時に、繊維製品や玩具などの大口輸出国でもある。こうした通商貿易は主に海上運輸に依存しているが、これら海上ルートは非常に大きな危険要素に満ちている」と海賊問題解決の必要性を指摘する。
「広州日報」はまた、軍事問題専門家の倪楽雄氏の見解も掲載。倪氏は、「統計データによると、現在約20カ国がソマリア沖に護衛活動のために軍艦を派遣している。各国の思惑は様々であるものの、いくつか共通点がある」と指摘し、4つの共通点を以下のように説明している。
|