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まほらまの南京生活④数字にかかわる日中感覚の違い
発信時間: 2009-02-27 | チャイナネット

南京市中心街のレストランが集まっている「美食街」に、今年の春節から日本の「たこ焼き店」がオープンして若い人たちで賑わっている。中国名では「章魚小丸子」(たこダンゴ)となっていた。本物のたこが入っているが、日本のよりもやや甘く、マヨネーズがかかっていた。一皿3個で6元。店の前で立って食べていた女子学生は、「とても美味しい」。3個と奇数の数だが「別に気にならない」ようだった。若い人の考えは柔軟なのだろう。

日本料理で小鉢に盛る場合は、右が上位で左が下位となる。右奥がメインで左に流れるように添え物などをあしらえるのが原則だという。北に向かって右側は太陽の出る方向だから上位で陽の奇数になるという考えである。芝居の舞台で観客から見て右側が上手、左側が下手というのもこの考えに基づくものだろう。陰陽五行説はこのほか、江戸時代の時刻表記の元にもなっているらしい。

中国人は“偶数思考”、日本人は“奇数思考”と表面では対立しているが、その源は陰陽五行説からスタートしていると考えれば、同じ根元から成長した共通の文化である。劇場の座席やレストランのテーブルの位置、結婚式のお祝い、料理など幅広い分野で見えない共通項があり、日中両国がともに築いてきた文化交流の歴史の長さと深さが思い知らされる。

(写真はいずれも筆者撮影)

「北京週報日本語版」より2009年2月27日

 

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