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まほらまの南京生活④数字にかかわる日中感覚の違い
発信時間: 2009-02-27 | チャイナネット

◇不可解な教室の番号◇

中国の数字の観念に戸惑うのは日本人だけではないようだ。毎年、9月の新学年、新しく赴任したアメリカ、フランス、スペインなど外国人教師が初めての授業で、自分の教室を探している姿をよく見かける。目的の教室の番号を探して追っていくと番号が一つおきに飛んでいる。廊下の反対側の教室も同じように一つおきになっている。311、313、315、317‥‥。通路の反対側には305、307、309‥‥である。すべて奇数の番号であることには気がつかない。コの字形になっている奥の方に行くと306、308、310と偶数の教室になる。奇数教室の反対の東側には偶数の教室が並んでいる。

奇数と偶数に分かれていることに気がつくまでにかなりの時間がかかる。途中に事務室や教師の休憩室などがあったりすると、“数列”は不規則になる。新任の外国人教師に訊かれて一緒に教室を探してもなかなかたどり着かない。このようなときは授業開始が30分ほど遅れてしまう。遅れた理由を学生に説明して、日中の数字に対する考えが異なることを説明するのだが、学生は奇数、偶数の配列にそれほど違和感はないようだ。

3年前に卒業して日本に留学していた学生が、「日中文化交流会の講師」として講演をする日本の大学の先生を、中国の母校の教室に案内したとき、講演する教室がどこにあるのか探すのに苦労していた。奇数、偶数の配列に慣れているはずの中国人学生でも、母校の教室の番号には戸惑うことがあるのを知ってなんだか少しほっとした感じがした。

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