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まほらまの南京生活④数字にかかわる日中感覚の違い
発信時間: 2009-02-27 | チャイナネット

◇奇数偶数階で分けるエレベーター◇

南京市内にはここ5、6年の間に30階建ほどのビルが急激に増えてきた。南京で長期滞在を始めた8年前は、20階建以上の建物は数棟あるだけで、かなり目立つ存在だった。初めて中国を訪れた32年前は、南京市内に高い建物はほとんどなかった。改革開放政策30年間で、中国の国内総生産(GDP)は70倍近くになり、現在は世界4位。来年には日本を追い越し、2030年代にはアメリカも抜いて世界一になることが予測されている。

その実質成長率が6年ぶりに10%を下回ったとはいえ、建築ブームはまだ続いている。北京、上海のような高層ビル群が南京市内にも続々と出現している。高層ビルにエレベーターは不可欠のものだが、ここでも奇数、偶数の思想が活かされている。行く先が奇数か偶数かの階数によってエレベーターが違うのだ。ある日、32階に行こうと思って乗ったエレベーターが奇数階行きだった。33階で降りたが、階段が途中で行き止まりになっており32階に行くことができなかった。奇数階からは遇数階行きのエレベーターは止まらないので乗ることはできない。仕方なく1階まで降りて偶数階行きに乗りなおしてやっと32階にたどり着くことができた。

日本では10階止まりとか、11階以上などとなっているエレベーターはあるが、奇数、偶数の階数に分けたものに出会ったことがない。

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