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中国人作家の日本訪問記④虚構の戦争の記憶 |
発信時間: 2009-05-26 | チャイナネット |
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岡本さんは懸命に小泉元首相の靖国参拝を擁護しているよう見えたが、その説明には無理があった。
日本の外交シンクタンク・岡崎研究所理事長兼所長の岡崎久彦さんも、小泉元首相の靖国参拝について語っていた。「2005年秋、小泉首相は靖国神社を参拝する前、参拝してもよいかどうか私に尋ねた。私は参拝してもよい、中国人は街頭で抗議行動を行わないだろうと答えた。2006年8月15日に参拝する前にも私に尋ねたが、私は中国国内でデモ行進は行われないだろうと答えた」との説明だった。
こうした点からみて、靖国参拝が中国人を傷つけることになるという結果を、小泉元首相は明らかに認識していたが、参拝するか否かの判断は日和見主義的で、中国人が街頭でデモ行進を行うか否かをその根拠にしていたのだ。岡本さんは中国からの訪問客である私たち2人を前に、小泉元首相の靖国参拝の本質を隠したかったようだ。
小泉元首相の靖国参拝を擁護したのを除けば、岡本さんの話は基本的に率直で誠意があった。大多数の日本人が持つ戦争に関する誤った記憶は日本の教育が作り上げたもので、日本の歴史教育が問題を生み出してきたため、改めることは難しいと、岡本さんは語った。
岡本さんはある若者を紹介してくれた。この若者の父親は岡本さんの親友だそうだ。「非常に残念なことに、我々の世代では成し遂げられなかったが、次の世代で日中の友好関係を促進してほしい」と期待を述べた。岡本さんは大学で客員教授を務めているが、今年の夏、2週間の日程で学生を引率し南京を訪ね、現地の生活を理解させる計画だという。 「チャイナネット」 2009年5月26日 |
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