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日本の国宝流失に「中国に及ばず」という嘆き |
発信時間: 2009-11-09 | チャイナネット |
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香港誌「亜洲周刊」の今年第44期では「フランスのパリでは最近、250点の江戸時代の国宝級の「浮世絵」が約380万ドルで競り落とされたが、買い手の身元は謎で作品の行き先も分からず、日本人の反発を買っている。そして不景気な中でナショナリズムが再燃し、日本は中国にも及ばず、海外に流失した文化遺産への対策もないと考えるネット利用者もいる」と報道している。掲載された文章の要約は次の通り。 日本の貴重な文化遺産「浮世絵」250点がパリで高値で落札された件は日本で大きな話題となっており、ネットの掲示板では熱い議論がかわされ、不景気な中で再燃した日本の「ナショナリズム気分」により火をつけた。 かつて景気がよかった時に世界中の名画を大々的に買いあさっていた日本が、今は海外に流失した浮世絵を買い戻す人も現れないというは、なんとも堪らない感じだろう。 10月17日には日本文化チャンネル桜などの民間団体が開催する「守るぞ日本」という国民総決起集会が開かれ、平沼糾夫氏や下村博文氏、山谷えり子氏、中山成彬氏、西村真悟氏などの政治家が参加し、政府は全面的に愛国主義教育を強化し、日本の伝統文化や政治、「大和民族の魂」を守るべきだと主張した。 オークション会社ピアザによる浮世絵のオークションは10月16日にパリで開かれ、江戸時代の最も主要な文化遺産である250点の浮世絵が、3億5100万円(約381万ドル)の高値で謎の収集家に競り落とされた。 その中の「嵐竜蔵の金貸石部金吉」は、六大浮世絵氏の一人である東洲斎写楽によるもので、落札価格は史上最高の5350万円(58万ドル)。歌舞伎に登場する貪欲で悪賢い高利貸しを描いたこの役者絵は、現存する142枚の東洲斎写楽の浮世絵でも貴重な一枚だ。 この浮世絵がどういうルートで海外に流失したのかはまだ分かっていない。オークション会社はもともと予想落札価格を約600万円と考えていたが、結果は思いがけない5300万円。10倍ほどにも跳ね上がった落札価格で、日本の浮世絵に期待の目が注がれた。 「チャイナネット」 2009年11月9日 |
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