東京の学習院創立百周年記念会館では11月11日夜、男性に扮して父のために従軍する花木蘭の物語を描いた中国オペラ「木蘭詩篇」の公演が2時間余りにわたって行われ、日本人の観客の強い共感を呼んだ。
この中国人民解放軍総政治部歌舞団によるオペラ「木蘭詩篇」は、日本で4回公演されて非常に好評だったが、皇太子さまがこの公演を鑑賞したことについて「産経新聞」は29日、私的な活動であるとはいえ、中国人民解放軍は中国共産党の軍事部門であり、皇太子さまが行かれたことに「違和感」を禁じ得ないと報道した。
また「週刊文春」は、日中国交正常化40周年にあたる2012年、中国は皇太子さまを中国に招くための事前準備をしており、今回、公演に招いたのはその一環だろうと推測したあと、中国は日本の皇室を政治的に利用していると判断している。
日本の人たちの「木蘭詩篇」の公演への歓迎ぶりに比べて、右翼勢力のわめき声は薄っぺらく聞こえる。「環球時報」の記者は、この公演は日本で反響がよかったと理解しており、日本の右翼は表面的に皇太子さまが皇室の威厳を損ねたと非難しているが、実は皇室の行動で日本の国民が中国へより親近感を抱くことを心配しているのだという分析もある。
「チャイナネット」 2009年12月1日 |