北京で開かれた第4回文化創意産業博覧会・アニメ産業国際発展フォーラムでは、マッドハウス北京の小原和夫総経理が、日本のアニメ市場の現状や中国のアニメ産業の将来について語った。「中国経済ネット」が27日に伝えた。
小原和夫氏は「日本のアニメ業界は史上最も低迷しており、厳しい現状に直面している。まずテレビ局の業績悪化で、アニメの放送本数やアニメに費やす制作資金が激減。またDVDの売上げもかなり減っており、DVDの売上げが収入全体の約40%を占める日本のアニメ制作会社にとっては致命的だ。その他にもアニメ関連のグッズの売れ行きもよくない。日本のアニメ業界は今、新しい時代にふさわしい新たな商業モデルについて考え直さなければならない時期に来ている」と話した。
小原氏は、中国には他の国や地域にはない豊かな人材に恵まれており、こうした優秀な人たちがアニメ製作で実力を十分に発揮すれば、中国のアニメ業界は新たな歴史的段階に入るだろうと考えているが、中国のアニメ業界にはまだ問題もあると指摘する。
「アニメには国境がない。中国のアニメ業界がめざましく発展するためには、世界で評価される作品を制作し、それも一つや二つだけではなく、継続して作る必要がある。日本のように長い時間をかけて今のような成績を出すことは中国にはできない。中国は今すぐ世界の舞台へと駆け上ってほしい」
「チャイナネット」 2009年11月30日