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夫の死を乗り越え、日本で海運事業を展開する権英淑 |
発信時間: 2009-12-06 | チャイナネット |
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権:主な業務は海運代理店、海運仲立業、貨物運送取り扱い業の3つです。具体的には、外航船舶代理店として、外航船舶が日本の港に入出港する際の手続きや手配業務、貨物の積み込みや荷下ろしの手配などを行っています。海運仲立業としては顧客の要望に合わせて貨物や貨物船の紹介・チャーターを行っています。また、08年10月からは定期コンテナーサービスの取り扱いもはじめましたし、中古船舶の売買の仲介なども行っています。小規模な会社ですが、徐々にいろんなことにチャレンジしていきたいと考えています。 張:どの程度の規模の貨物船を利用することが多いですか。 権:弊社では4~5万㌧のタンカー船と1万㌧以下の在来貨物船を取り扱うことが多いです。元来扱っている船の規模は1000㌧から10万㌧と幅広いのですが、弊社の顧客である中国の船会社の船がこの規模なので、この規模に落ち着いています。 張:取引先はやはり中国の関係が多いのですか。 権:そうですね。やはり最初のお客様は知り合いやそのツテを頼って開拓していきましたから。ですが、最近では韓国、ベトナム、インドのお客もドンドン増えてきました。 張:海運の仕事を通して大変だったことはありますか。 権:船が積み荷を乗せたまま沈んでしまったことがありました。積み荷が3000㌧のコイルだったのですが、全部ダメになってしまいました。保険をかけているとはいえ、荷主をはじめ方々に連絡したり、確認をとったりしなければならなかったので、四苦八苦したのを覚えています。それから数カ月してから、船は3億円ほどかけて引き揚げてもらうことになりました。ときに、こういったケースでは船会社が船を引き揚げずに逃げ出してしまうことがあるのですが、それだけはゼッタイにさせないようにしてきました。 張:やはり、海運業でも信頼が何よりも大事なのですね。 権:もちろんです。とくに日本では信用が第一です。ルーズな態度で臨むとビジネスができなくなってしまう可能性があります。いったん仕事を引き受けたからには、それを責任もって最後までやり抜かなければならないのです。 張:今後、どのような目標を持っていますか。 権:今後は中国における顧客の新規開拓のため、営業に力を入れていこうと考えております。また、これまでは一般貨物の貨物船とタンカー船の代理店業務を中心でしたが、弊社が取り扱っているコンテナ航路の中国・太倉港を活用した、コンテナ業務の拡充にも力を注ぎたいと考えています。 張:そのマジメで一生懸命な姿勢が日本で成功を掴むことができた秘ケツなのでしょうね。本日はどうもありがとうございました。 「中国国際放送局 日本語部」より2009年12月6日 |
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