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中日相互信頼②軍事防衛は中日友好の横梁
発信時間: 2009-12-09 | チャイナネット

軍事安全の相互信頼が増加

梁光烈国防部長と北沢俊美防衛相(11月27日撮影)

二つ目の交流の特徴は、軍事防衛の交流だ。国務委員で国防部長の梁光烈氏は11月26日から12月1日にかけて日本を訪問し、鳩山由紀夫首相や北沢俊美防衛相と会談して「中日防衛部門共同コミュニケ」を発表した。注目すべきことは、梁光烈国防部長が初めて日本海上自衛隊のイージス艦に乗艦したことだ。それにこの視察は米国海軍基地であり、その指し示す意義は普通ではない。

もちろんこの訪問で、日本防衛相の来年の訪中や両軍の様々なレベルの相互訪問、艦艇の相互訪問や国家安全保障業務の交渉の継続、海上での合同救援訓練など、両軍交流の重要な内容が決まったが、その成果は積極的で多様である。

歴史問題において相互信頼と理解が中日友好というビルの礎石であるとすれば、政治分野における相互信頼と協力は支柱であり、軍事や安全分野での相互信頼は横梁と言うことができる。軍事や安全面での交流という核心的な部分は、中米関係と同様に中日交流でも比較的遅れている分野だった。

しかし望ましいことに、2007年11月の中国軍艦の初訪日や2008年6月の日本の軍艦の初訪中により、国防相の相互訪問が順調に行われるなど、この2年間の中日軍事交流は頻繁でレベルも豊富、内容も様々で非常に良好だ。これは双方の戦略的な敵意や懸念を取り除き、透明度や信頼を深めるには大きな意義がある。

相手の要求をさらに尊重

三つ目の交流の特徴は、相手の核心利益の要求をさらに尊重するようになったことだろう。最近の中日交流のプロセスからは、この特徴が徐々に明らかになっている。金融危機対応や東アジア一体化の主張、日本への輸出製品の品質安全など、日本側が注目している問題について中国はいずれも積極的に返答し話し合っている。

中国側が関心を持つ歴史問題や台湾問題、チベット問題などについても、日本側は善意を持って尊重し理解を表している。例えば靖国神社の秋の例大祭には鳩山内閣の全閣僚が参拝せず、日本に入国したダライラマとも会見していない。また6月に対台湾窓口機関である交流協会台北事務所の斎藤正樹代表の「台湾地位未定論」発言での辞任などだ。

中日両国は周知のように、近代の戦争で積み重なった恨みは、時間的にイギリスとフランスの間の怨恨には及ばないが、心理的な傷とわだかまりはそれより勝る。幅広く安定した相互信頼を達成することはそう簡単なことではなく、塵も積もれば山となり、雨垂れ石を穿つという決心と確信が双方にとって必要だ。最近の中日交流の積極的な様子は、この決心と確信の表れであり、十分に肯定すべきものである。

「チャイナネット」 2009年12月9日

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