ある私募ファンドのアナリスト・鄧維氏――日本円は人民元を「代弁する」通貨である。この数年、国際市場の操作の重点は人民元の上昇だ。人民元は現在、管理変動相場制を実施しており、自由に変動できないため、国際外為市場は日本円を人民元の代弁通貨としているため、円高は実際には人民元の切り上げ圧力を示すことになる。
国際資本は円高操作を通じて間接的に中国政府に圧力を加えている。つまり、円の対ドル上昇幅を通じて人民元のあるべき対ドル上昇幅を判断しているのだ。だが明らかなことに、最近、米国や欧州などは元切り上げによる効果は良くないと訴えており、この意味からすれば、円安要求も出てくる。
中国銀行のアナリスト・石磊氏――日本円と新興市場の通貨は完全に同じものではない。日本は常に大半のアジア経済体から排除されているだけでなく、国際資本の流入により新興市場の通貨上昇の圧力は一段と高まっている
興業銀行のアナリスト・項楚氏――日本円と人民元とその他のアジアの通貨の間にはなんの連係もないが、後者2通貨の上昇圧力はずっと続いている。今年に入っての円高は最近では比較的顕著であり、ウォンも今年3月以来上昇を続けている。元が受ける国際的な圧力は円と無関係ではない。
「北京週報日本語版」 2009年12月8日 |