『日本僑報』によると、日本僑報社が創設した中国語交流サークルである「星期日漢語角」は、4月11日に第134回目の交流会が行われた。今回の会合で中国での「日語角」普及に関する提案が出されて、多くの賛同を得た。
提案によると、日本僑報社が主催している中国人の日本語作文コンクールは、既に6年目に入り、中国の150以上の大学からの応募者は、これまでに約1万人にのぼる。また、日本僑報社は2年前に東京で「漢語角」をスタート。昨年は「日語角」を創設し、参加した日本人と中国人は合わせて5000人を超えている。
東京の「漢語角」の参加者の一人は上海留学中のチャンスを生かし、同済大学構内で「日語角」を作り、上海の魯迅公園にある日語角を積極的に参加し、中国人に日本語と日本文化を紹介している。日本のテレビ局が魯迅公園の日語角活動を取材してくれた。日本僑報社がその取材を記事にして、中国のネットに発信したところ大きな反響があり、多くの賛同を得た。
調べてみると、上海の「日語角」のような日本語サークルは、全国各地に多数ある。日本文化研究会、日中交流サロンなど、名称は様々だが、キーワードは日本語である。
「漢語角」や「日語角」は、誰でも無料で参加でき、しかも予約不要、遅刻と早退も自由、日中両国の国民同士が直接顔を会わせる大対面方式の交流が出来、両国の信頼関係と相互理解にとても有効である。特に国や地方に経済面の負担を掛けずとも、交流したい情熱があれば成功できる。
中国人日本語学習者は約50万人、日系企業の中国人社員は1000万人とも聞く。日本への旅行者も年々増えていて、昨年は初めて100万人を突破した。日本語を勉強している人達、特に若い学生達の、生の日本人と日本語を練習したいという気持ちは、作文コンクールを主催していて強く感じている。日本人との交流を通して、新しい日本のイメージを形成したともよく聞く。そのため、年々増えている在中日本人は、「日語角」の運営に大きな役割を果たせる。その運営を通して、日本の素顔を多くの中国人に紹介し、生の日本情報を伝えることで、より信頼関係を築きやすい。特に中国で留学している数万人もいる日本人学生は、各地の各大学における「日語角」設立のための主力軍であり、大変期待できる若いパワーでもある。
「日語角」は、中国人にとってもっとも親しみやすい、覚えやすい、イメージしやすい単語で、活用する価値が大きい。中国人の日本語学習者に対する支援でもあり、在中国日本人の民間交流、中国語学習にも大変役に立つ。新しい日中民間交流の輪を「日語角」から広げていける。東京の「日語角」と上海、北京の「日語角」の共同呼びかけにより、「中国日語角聯誼会」(日本語サークルネットワーク)の準備が進められている。実現出来たら、日中交流、中日友好に大変プラスになると確信している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月12日