3月末に着任した中国の程永華駐日大使は27日、東京都内の記者クラブで記者会見し、中日関係発展の考えや見解を述べ、上海万博について紹介した。
程大使は「着任してからこの2カ月、日本の各界の人たちと幅広く接触して交流し、日本の政府や民間が全面的に中日戦略互恵関係に対して、多方面で両国協力の深化に強い願望と情熱を持っていることを深く感じた」と述べた。
そして程大使は「中国政府は一貫して中日関係を、戦略的高度、将来的な観点、中日関係の発展から、外交戦略全体の局面で重要な位置に置いている。今後も中国は引き続き中日間の4つの政治文書の原則と精神に基づき、日本と共に利益のタイミングをとらえ、全面的に中日戦略互恵関係を推進し、各分野の協力レベルを向上させる。また両国間の相互理解と信頼を促進し、中日が平和共存して、世代友好、互恵協力、共同発展という大きな目標を推し進めるように努力する」と語り、中日関係の発展に4つの提案を出した。
「一つ目は、トップレベルの往来を頻繁に行い、絶えず戦略とお互いの信頼を促進する。二つ目は、相互利益となる協力を深め、経済や貿易の協力レベルを引き上げる。三つ目は、地域や国際作業の協力を強化し、共に世界的な挑戦に対応する。四つ目は、従来の友好関係の優位さを発揮し、国民感情を改善して促進する」
上海万博については「長いあいだ心待ちにしていた上海万博が間もなく開幕する。日本はかつて大阪万博や愛知万博を成功させた。今回の上海万博の準備作業では、日本側の強力なサポートを得ることができ、心から感謝している。この万博が立派に開催されるために中日両国の有識者は、復元した遣唐使船で中国を訪問し、鑑真和上と弘法大師の坐像を上海に展示するという、心を込めた友好交流プロジェクトを計画した。また大阪府と静岡県も独自の交流活動をすることになっている。私はこの上海万博がプラットホームとして、様々な形やテーマで中日の交流や協力が行われ、両国民の付き合いに新たな高まりが生じて、さらに両国民の相互理解と友情が促進されることを期待している」と述べた。
この記者会見には約150人の記者が参加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月28日