渡辺淳一:異性への興味を失えば「枯れた人」になる

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発信時間: 2010-04-30 13:26:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

新京報:渡辺さんはなぜ医師という立場を捨て、文壇に入られたのですか?

 

渡辺淳一氏:当時、私は毎日患者の診察をしていました。しかし、目の前の個々の患者を治療する、ということしかできませんでした。でも小説を書くのは違います。小説は、読者に深く考えさせる内容や、より多くの読者の心を動かすものを作り出すことができます。

新京報:新著「幸せ上手」というエッセー集がまた出版されたとのことですが?

 

渡辺淳一:私の70年の人生論をまとめたものです。著書の中で、「自分の心と身体との付き合い方しだいで、人生で得られる幸せは大きく変わる」という考えを述べています。この著書は私の少年時代の記憶が源になっています。戦後、私はまだ小学生で、部屋の灯りもつけてはならず、物質的にも非常に貧しい生活だったのを覚えています。その後、日本の経済が高成長をとげ、生活が日に日に向上し、毎日幸福の中で生きていました。戦後の日本は自由になり、数々の束縛から解放されました。しかし、こんな平和な時代になっても、日常生活において人々は辛さや苦しみを常に感じています。この著書は日本で出版されて1カ月になりますが、すでに10万冊が売れました。

 

新京報:「失楽園」は日本でかつて映画化やテレビドラマ化がされました。中国でもこのような予定がありますか?

 

渡辺淳一氏:私が契約しているエージェントが今、中国の映画会社から作品の映画化の申し出を受けています。小説「あじさい日記」が中国で映画化される予定です。また、自伝小説「阿寒に果つ」や「失楽園」も中国で映画化されるかもしれません。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月30日

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