「万博おばさん」こと山田さんのスケジュール:
5月2日:イタリア館、カナダ館、メキシコ館、チリ館、キューバ館
5月3日の予定:フランス館、サウジアラビア館。体力に応じてオーストラリア館も
赤いジャケットに小さな花模様の帽子。中国人から「万博おばちゃん」と呼ばれる山田外美代さんは、2日間の入場で7つのパビリオンを見学し、その途中では多くの中国人観光客から声をかけられた。
山田さんが入園後、必ずすることが2つある。最初は情報センターでその日の催しリストをもらうこと。もう一つは、万博で毎日出されている速報を手に入れることで、「これらは上海万博のよい思い出です」と山田さんは話す。
山田さんは2日の日、家から最も近い4号ゲートに8時40分に到着した。来ている人はそれほど多くなく、園区のバスに乗ってヨーロッパ区に駆けつけ、午前中はイタリア館とカナダ館を見学した。
「入場は同じ9時からですが、入り口のゲートに多くの人が待っていれば、並んでずっと待たなければなりません。もし人が少ないと入園にかかる時間が節約できますし、園区のバスは便利ですから、早くパビリオンに着いて列に並ぶことができます」と、山田さんは実用的な経験を披露する。
午後には、それほどにぎやかではない中南米の国々のパビリオンを訪れた。並んでも30分から45分しかかからない。メキシコ、チリ、キューバなどのパビリオンは、ほとんど並ぶことなく楽に入ることができた。
「日本館は大好きです。家に帰ったような感じがします」と言う山田さんは、今回、家族と一緒にこの万博に臨む。「これまでは一人で万博を見てきましたが、多くの中国人観光客も家族連れで来ているのを見て、感動しましたし本当に楽しいです」
午後3時頃になると山田さんはちょっと疲れた様子で、体力をうまく使い分けなければいけないと、帰る準備を始めた。山田さんはこの2日、家に帰るとまず少し寝てから夕食をとるという。両日とも気温が上がり、これには山田さんも閉口したようだ。その他にも「並ぶ時間が長く、もし途中でお手洗いに行くとまた最初から並ばなければならなかったので、それが大変でした」と話すように、一部の国家館には予約サービスがなく不便だったようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月4日