受賞作品『中国の財政調整制度の新展開』表紙
5月7日、日本僑報社は第8回「華人学術賞」の受賞作品を発表した。著名学府慶応義塾大学経済学部助手徐一睿博士が日本語で書かれた博士論文『中国の財政調整制度の新展開』を受賞した。
受賞作品は、2009年に慶應義塾大学大学院で経済学博士号を取得した徐一睿氏の博士論文をまとめたものである。中国の政府間財政関係および財政調整制度の展開過程に関する考察を行い、中央政府と地方政府における役割の変化やその変貌の特質について明らかにした。現代中国の財政制度を知るうえでも、大変学術的意義の高い論文である。日本の経済学者で慶応義塾大学の金子勝教授と渡邊幸男教授、華人学者関志雄博士は、徐一睿博士の著書『中国の財政調整制度の新展開』を推薦した。
日本僑報社は2002年に中日国交正常化30周年を記念して創設した「華人学術賞」は、中国人博士の学術成果を日本社会に広く紹介することが目的である。八年来、すでに10人の中国人博士が受賞した。
現在首都経済貿易大学教授李仲生博士の『中国の人口変動』、中国国務院僑務辧公室局長を務めている朱慧玲博士の『日本華僑華人社会の変遷』、日本東洋大学准教授王学群博士の『現代日本語における否定文の研究』、清華大学教授楊艦博士の『近代中国における物理学者集団の形成』、曁南大学教授陳海権博士の『日本流通企業の戦略的革新』、慶応大学講師康鴻音博士の『近代の闇を拓いた日中文学―有島武郎と魯迅を視座として』、中国社会科学院日本研究所呉懐中博士の『大川周明と近代中国―日中関係の在り方をめぐる認識と行動』、中国社会科学院マルクス主義研究院鄭萍博士の『早期毛沢東の教育思想と実践』、中国華南師範大学教師陸小媛博士の『現代中国の人口移動とジェンダー』などは華人学術賞を受賞した。彼らの学術成果が出版した後に、日中両国特に研究者から注目を浴びた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月10日