中日韓の自由貿易協定(FTA)に関する共同研究の初会合が6日、韓国・ソウルで開かれた。会合には中国側から易小准商務副部長(商務次官)、日本側から小田部陽一外務審議官、石毛博行経済産業審議官、韓国側から李恵民外交通商省FTA交渉代表らが出席。FTA共同研究の開始に関する共同声明に署名し、これまでの合意に基づき、2012年の中日韓首脳会議前に共同研究を終える方針を再確認した。
中日韓首脳は02年に中日韓FTAに関する民間学術研究の実施で合意。中日韓は03年から09年にかけて中日韓FTAの実行可能性について全面的かつ踏み込んだ研究を行った結果、中日韓FTAの締結によって貿易障壁が取り除かれ、域内市場が拡大し、中日韓の経済融合を促し、互恵・ウィンウィンが実現されるとの前向きな結論に至った。
昨年10月の第2回中日韓首脳会議で各国首脳は、中日韓FTAに関する産官学共同研究の早期開始で合意。同月にタイで行われた第6回中日韓経済閣僚会議での共同声明では、2010年前半の第3回中日韓首脳会議前に産官学共同研究を開始する方針が打ち出された。
「人民網日本語版」2010年5月7日