日韓の二の舞?苦難の道を歩き始めた中国の子供

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発信時間: 2010-06-08 14:45:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

5月20日付中国青年報6面に2つの文章が掲載された。これらの論旨は、海外の進んだ教育理念、経験、方法を学ぼうといった、よく見受けられるものではない。「日本:親が金持ちの子供ほど良い大学へ進学?教育の平等化で庶民に重くのしかかる教育費」と「韓国:教育平等化の後?授業中は天国、放課後は地獄」と題する文章で、日本と韓国という2つの隣国における教育の問題点が暴露されている。

読後、心配の種が増えた人は少なくない。日韓両国の小中学生が直面している極めて大きな圧力(主なものは一流大学進学)、塾の盛況ぶり、両親に重くのしかかる経済的負担など、これは中国の未来そのものではないのか?日韓の足跡を辿る中国の子供の苦難は、始まったばかりなのだろうか?

経済面では、日韓は中国より早く経済発展が進み、社会の平均財産保有量は中国より高い。教育面で見ると、日韓には、世界の一流大学が中国より多い。何よりも重要なことは、中国における教育の発達は、かつて日韓の辿った道とそっくりなことだ。

韓国における教育の平等化への道が、上述の文章に記されている。1970年代の初め、韓国の小中学校では教育の質の差に大きな開きがあり、学校の選択は大変重視された。大改革を経て、韓国では全国規模で教育の平等化が実現された。辺鄙な土地や農村の子供も都市部の子供も、同じ質・内容の教育を受ける機会が与えられ、授業や宿題による子供の負担も大いに軽減された。

今日の中国の状況は、当時の韓国とそっくりだ。東部と西部、都市と農村、1都市の様々な地域の学校の違いは大きく、良い学校を選ぶことは当たり前の風潮だ。教育の平等化のために中国が講じた措置は、韓国が1974年にスタートさせた「高等学校平準化制度」政策と酷似している。中国の目標は、日本の完備された教育システムだ。

他者が通った道を歩めば、他者がぶつかった問題に突き当たる確率が極めて高い。その兆候は、2つの面ですでにはっきりと現れている。 まず、小・中学生の授業内容が軽減された代わりに、放課後の塾や習い事はまさに多種多様で、子供達は自分が好きなことをする時間は殆ど皆無だ。また、その結果、塾や習い事による両親の出費は、途方もない額に膨らみつつある。

「人民網日本語版」2010年6月8日

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