現在の日本にとり米国は日本の国家の安全にとっての礎(いしずえ)であり、中国とアジアは日本経済にとっての繁栄の一つの原動力である。では菅直人新首相の率いる「日本丸」はどのようにすれば中米両国間、或いはアジアと西欧との間の一定のバランスを保つ事ができるのだろうか。中国で活躍中の評論家加藤嘉一氏が9日、CCTVの番組『環球視線』のインタビューを受けた際に日米、日中関係に就いて次のように自らの見解を述べた。
日米同盟関係の修復は菅直人の主たる任務
水均益:あなたは『環球時報』の取材を受けた時に一つの推測、或いは一つの分析を打ち出した、即ち菅直人氏もまた近々中国を訪問し、その足で上海万博に行き日本館の日の催しに参加するつもりがあった、ところが米国のゲーツ国防長官或いは米国政府当局者による、行くべきではないという圧力を受けた可能性を排除しないと。これは、あなたの推測か、それとも確かにそのような形跡が確かにあるのだろうか。
加藤嘉一:まず菅直人氏にもともと訪中の計画があった事は確かで、訪中して上海万博に参加すると応えていた。首相になった後には、まず日本の政局が仕切り直し中で尚不安定という事があり、目先は国内からの圧力に対応する事が必要となった。その一方米国はゲーツ長官の訪中が先に拒否された事があり、日米は同盟関係にあるため、この同盟の8カ月間の漂流のあとで菅直人氏が真っ先にこの同盟問題を解決しなければならなかったのは当然の事であり、日本の総体的な対外政策にも合致するものである。
ではゲーツ長官は日本政府にほんとうに圧力をかけたのかどうかという点を言うと、これは考えてみれば当然の帰結として分かる事と私は考える。と言うのは日米は同盟関係にあるからだ。
このような状況下で日本と中国の関係を言えば、この8カ月以来既に両国の首脳は7回も会っているのであり、往来の回数は既に大変多いのである。
続き:鳩山はつまづき影を残した 菅首相が米国に「ノー」を言うのは困難か
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年6月11日