お茶漬けのりとふりかけ
北京のあちこちでMUBUNGさんの描いた絵を拝見した私は、是非インタビューさせていただこうと連絡した。ところが、実際にインタビューしてみると、ご本人は「私は、基本的に主夫なんですよ」との回答。奥様が働く昼の間、家事の合間に絵を創作しているという。そんなMUBUNGさんに、中国に来たいきさつや、絵を描くようになったきっかけ、奥様との生活などを語ってもらった。
中国に来られたきっかけは、留学と聞きました。中国語を勉強しようと思ったきっかけは?
単純に小学校高学年の時にジャッキー?チェンの映画を見て、 面白いなと思って。それから、大学時代にも台湾からの留学生がたくさんいまして、中国に興味を持ったからです。
ちなみに大学は工学部で、中国語とは全く関係ありませんでした。大学を出てからは3年くらい働きました。
それから漢語進修生として1995年に、首都経済貿易大学に留学したんです。留学は全部で3年間くらい。でもほとんど遊んでた。遊学ですよね。(笑)
当時の中国で、日本との違いを感じましたか?
今はあるけど、当時はモノがなかった。お茶漬けのりとかふりかけとか。今は日本で買いだめして持って来ています。
あと不便なのは塩ですね。日本の塩は「ミネラルなど」が入っているから、中国の精製塩とはうま味が違うんです。料理の要になる塩だけは抱えて持ってきていますね。
中国で過ごすなかで、印象に残ったことは?
97年、トウ小平氏がなくなったときは、その日に天安門に行きましたが、みんな泣いてました。トウ小平氏は偉大な指導者で、あの人のおかげでここまで来ているとみんなが感じている。それがすごい印象に残りましたね。(つづく)
「人民網日本語版」2010年8月3日