自由民主党の顧問を務める岩國哲人・前衆議院議員(左)は、先日、日本の国号の読み方が2つある理由や、そのことにより国際社会における日本のイメージにどう影響するかなどについて、中国メディアの取材を受けている。
「環球ネット」(国際情報誌「環球時報」のサイト):岩國先生が昨年、「日本国号に関する質問主意書」を提出されたことに関してお尋ねします。国号である「日本」に、「にほん」と「ニッポン」、日本語で2つの読み方があるのを指摘されていましたよね。これは国際社会では特異なことと言われています。このような現象が生じた原因とは何だと思われますか?国際社会において日本のイメージに何か影響があると思われますか?また今後どのようになると思われますか?
岩國哲人氏:日本の国号に読み方が2つあることに関して、私は文部科学省と国会に対し、質問主意書を提出しました。彼らの答えは「2つとも正解」というものでした。私は、このような答えは無責任だと思うのです。人の名前に2つの読み方はないでしょう?日本では、間違えた読み方で名前を呼ばれると、その人は気を悪くします。
私自身よく調べてみました。そうすると、天皇陛下が「日本」とおっしゃる際には「にほん」という読み方になっていました。宮内庁の資料によると、シンガポールで取材を受けた天皇陛下は、その御発言の中で23回「日本(にほん)」と言っておられます。日本の文化や歴史など、日本が誇れるものに対して発言される際には、すべて「にほん」という読み方で、一度も「ニッポン」と読まれたことはありません。これは皇后陛下も同様でした。