中国人が日本人と間違えられたらどうするか
国外に行ったことのある中国人なら、きっと誰しもが日本人と間違われた経験があるだろう。日本人と間違われる感覚は、私もほとんど毎日のように感じている。このような状況には大きく分けて三つの種類がある。
第一は、中国人・日本人以外の他の国の人から日本人と間違われる経験である。このような状況はごく頻繁にある。外国の街角を気ままに歩いていると、さも愉快気に「Kon-nichi-wa」と声をかけられる。このようなとき我々は、ただ笑顔で応対するほかない。
第二は、日本人から日本人と間違われるという経験である。このような状況は多くはないものの、それでもときどき起こりうる。中国国外(日本以外の国)で、日本人がぺこぺことお辞儀をしながら私に日本語で話しかけてくるのに出会う度、私はおかしくなってしまう。日本ではかつて、日本は単に社会文化が独特であるのみならず人種的にも他のアジアの国とは無関係である、というような「日本人論」が流行した。そのため日本人が外国で中国人 と間違われると、大多数の日本人はいくぶんか不快な気持ちになるのである。
第三は、中国人から日本人と間違われるという経験である。たまにこういう状況に遭遇すると、私は頭のてっぺんからつま先までその原因を探すのである。何か服の着方が違っていたのだろうか、いや、動作が周りから浮いていたのだろうか、それとも髪が乱れて小泉元首相みたいな感じになっていたのだろうか。なんということだ!