中国人女性研修生3人が受け入れ先の日本企業・龍田紡績(兵庫県姫路市)熊本工場から不当な待遇を受けていたと訴えていた裁判で、熊本地裁で14日、和解が成立した。3人は日本の「外国人研修・技能実習制度」を通じ来日、彼女達は被告の会社側に約520万円の損害賠償を求めていたが、被告が240万円を原告に支払うことで最終的に和解が成立した。「日本新華僑報網」が伝えた。
原告側関係者によると、和解条件には、「龍田紡績側は研修制度の具体的適用において制度に違反した行為があったことを認める」などの内容が含まれる。
研修生3人は2006年に来日、龍田紡績の熊本県御船町にある工場に3年間勤務した。期間中に会社側から高額の宿舎費を支払わされるなど不当な待遇を受け、3人は2009年3月に会社を提訴、損害賠償を求めていた。3人の研修には仲介企業は関わっておらず、企業が直接海外から人材を集める「企業単独型」労務が引き起こした初の労働訴訟となった。
「人民網日本語版」2010年9月16日