釣魚島海域で日本側に違法に拿捕された中国漁船の詹其雄船長は25日早朝、中国政府のチャーター機で福州に無事到着した。外国メディアは、日本側は中国政府の多方面の圧力に抵抗しがたく、負けを認めざるを得なかったと報じた。
韓国の「朝鮮日報」は以下のように報道した。日本側が関連海域で中国の漁船を違法に拿捕し、中国人船長を拘束した事件は、結局のところ日本の負けで終わりを告げた。中日両国はプライドをかけ、この事件をめぐって半月にわたり外交戦を繰り広げ、中国政府は駐中大使を何度も呼び出し、レアアースの対日輸出停止や日本への観光自粛などを発表して、最終的に日本を屈服させた。こうした一連の事からは、経済的な実力に基づいた中国の外交力が見て取れる。
シンガポールの「聯合早報」は、中日関係に関連した数人の専門家の話として、両国が数日も対立したあとに急に事態が転換したのは、温家宝総理が発表した演説と直接関連しているとしており、中国の指導者が釣魚島問題でこれほど強硬に発言するのは初めてで、中でも日本に対していっそうの対抗措置をとる可能性をはっきり示したことは、日本をかなり揺さぶったとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年9月26日