日本館の前で列をなす入場者
上海万博日本館の江原規由館長は24日、新華社記者のインタビューに応じて、「日中友好合作は日本館が伝える最も重要なメッセージであり、日中友好協力のメッセージを伝えるのが日本館の最も重要な課題だ」と述べた。
江原規由館長は、「今回の万博では、多くの中国人入場者がこの大切なメッセージを感じ取っていることを日本館のスタッフが目にした。これはこの万博における私たちの最大の収穫だ」と述べている。
日本館には遣唐使や李白、鑑真など、これまでの日中交流における代表的な人物のほか、中国の昆劇と日本の能楽の共演や絶滅の危機に瀕しているトキの保護に向けた中日共同での取り組みなども紹介されている。こうした展示にはいずれも中日友好のテーマが貫かれている。
実物大で再現された日本の遣唐使船が今年5月8日、大阪校を出港し、瀬戸内海から九州の五島列島を経由、当時の航路をたどって万博会場を目指した。上海万博「ジャパンデー」に当たる6月12日、万博会場内の黄浦江水域に寄航、中日の歴史ロマン溢れる航海を実現させた。
同館長の観察によると、日本館の展示内容の中で、入場者が最も興味を示しているのは、日本が開発し、アピールしている新興科学技術だ。日本館はまるで夢を作るようなところで、近い将来に実現する光景を入場者の目の前に生き生きと提示し、入場者に将来の生活の模様に対して大きな期待を抱かせている。
江原規由館長は、これまでに日本館は408万人の見学者を迎えていると言う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月25日