中国外交部の姜瑜報道官は28日の記者会見で「日本側が実際の行動を取って、釣魚島海域で起きた衝突事件による中日関係へのマイナスの影響を解消させるべきだ」と要求した。
姜瑜報道官は「日本側の巡視船は中国領海内で中国の漁船を追いかけ、包囲し、衝突によって損壊させた。日本側は相応の責任を負うべきだ。中日関係の安定した健全な発展を維持するためには、日本側の誠実な行動が必要だ」と述べた。
姜瑜報道官はまた「釣魚島付近海域は中国漁民の伝統的な漁獲エリアである。中国政府が漁業監視船を同海域に派遣することは、漁業生産の秩序と中国漁民の生命と財産の安全を守るためである。われわれは、自国の漁業監視船への追跡と妨害行動を停止するよう日本側に希望する」と述べた。
また日本人4人が中国河北省の軍事地域に進入し、軍事目標をビデオ撮影したとして拘留されたことに触れ、姜瑜報道官は「この事件の性質は釣魚島海域の衝突事件とは全く異なり、公正に法にのっとって扱われることを確信している」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年9月29日