日中友好協会成立60周年 「日本と中国」の昔と今

日中友好協会成立60周年 「日本と中国」の昔と今。 1950年に発足し今年で60周年を迎えた日中友好協会は、中日関係を推進する上で重要な役割を果たしてきた。今回「チャイナネット」は、日中友好協会の機関紙「日本と中国」の垂水健一編集長と編集者の森正哲央さんに、機関紙の昔と今について話しをうかがった…

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発信時間: 2010-10-15 14:39:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1950年に発足し今年で60周年を迎えた日中友好協会は、中日関係を推進する上で重要な役割を果たしてきた。今回「チャイナネット」は、日中友好協会の機関紙「日本と中国」の垂水健一編集長と編集者の森正哲央さんに、機関紙の昔と今について話しをうかがった。

今も代わらない会員への呼びかけ

機関紙「日本と中国」は1950年2月に創刊された。この60年間にこの機関紙が果たした役割について垂水健一編集長は「協会が取り組もうとしている活動方針や事業内容を会員に伝えてきたことです。会員からは様々な反響がありますが、それを紹介することで、活動の内容を充実させてきました。一方で、会員以外の方々に機関紙が目に触れることもあるので、そのような人たちには、協会の活動内容が理解されたのではないでしょうか」と話す。しかし機関紙としての悩みもある。「広く一般の人たちに協会の活動を伝えられればいいのですが、機関紙という性格上、会員以外の購読者が少ないというのは、『日本と中国』の大きなネックといえるでしょう」

両国間では今、両国指導者の相互訪問や中日ハイレベル経済対話、両国政党間の交流、青少年の交流など、次第に様々なレベルの交流メカニズムが構築されているが、今後の「日本と中国」の役割について垂水編集長は「日中友好協会としては、民間の交流、とりわけ日本の地方都市と中国の地方との交流に力を入れ、政府や官公庁ができないような交流を盛んにしていきたいと考えています。しかし『日本と中国』が果たす役割は、こうした方針を会員に呼びかけることに重点を置いているため、機関紙として分かりやすく読みよい新聞を目指すことが重要で、特に協会の外に向かって働きかけるような展望はあまり考えていません」と語る。

読者層の高齢化

「日本と中国」の読者は、昔と今でどんな違いがあるのだろうか。森正哲央さんによると、読者は全国各都道府県の協会会員をはじめ、中国に関心の深い各界各層の人々が中心で、そのほかにも中国訪問経験者、中国留学経験者、留学生、各大学の中国関係学部学科教授・学生、中国語学習者などが多いという。しかし協会会員の高齢化にともない、読者層の年齢は上がっているそうだ。

そのため中日友好の将来を担う若い人たちにも、新聞を発行するだけでなくネットにもニュースを掲載するなどして、関心を持ってもらうよう努めている。

最も感動したのは四川大地震の時

若い森正さんは様々な中日交流のイベントに参加する機会があるが、その中で一番感動的だったのが、四川大地震の募金活動だという。「四川大地震が発生してから、全国各地の協会は中国人留学生たちと協力して募金活動を始め、義援金を中国に送ったことは今でも非常に印象に残っています。募金には普段、中国に関心がない人も含めて、大勢の日本人が協力してくれたようです」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月15日

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