今年は北京日本学研究センター成立25周年及びその前身「北京日本語研修センター」(通称「大平学校」)成立30周年にあたる。そのため、16日から17日にかけて、「北京日本学研究センター成立25周年を記念する国際学術シンポジウム」が盛大に行われる。中国、日本、韓国、米国、フランス、イギリス、ベトナム及び中国台湾、香港などの国や地域から約200人の日本学研究をする専門家、学者が集まり、世界における日本学研究の現状を共同で検討し、今後の日本学研究の発展趨勢を展望することになっている。
開幕式を主宰する北京日本学研究センターの徐一平主任
北京外国語大学の陳雨露学長
日本国際交流基金の小倉和夫理事長
北京日本学研究センターの徐一平主任は開幕式を主宰し、北京外国語大学の陳雨露学長、日本国際交流基金の小倉和夫理事長がそれぞれ主催側を代表して開幕の挨拶を行った。教育部の郝平副部长がシンポジウムに祝辞を寄せた。また、丹羽宇一郎・在中国日本国特命全権大使、中華日本学会の劉徳有名誉会長ら内外のゲストが開幕式に出席し挨拶をした。
シンポジウムは、基調報告、「世界における日本学研究の趨勢と協力」をテーマとするフォーラムと、「日本語研究と日本語教育におけるコーパスの応用」「『環境』視点からの日本研究」「日本の伝統と現代視覚芸術の研究」「文学と宗教」など四つの分科会からなる。
基調報告の中で日本学研究の現状と趨勢が取り上げられ、北京大学比較文化比較文学研究所の厳紹トウ所長は、「ここ30年らい、人文学術分野において、中国の人文学者の日本や日本文化に対する認知は、『経験的感知』から『理性的解析』のレベルに発展してきた。中国が世界を認識し、世界の文化を把握する重要な学科として、『日本学』はすでに形成し、かつ発展しつつある」と述べた。