日本の丹羽宇一郎駐中国大使が20日、南京入りした。これは丹羽大使が今年7月に駐中国大使に就任して以来、初の南京訪問となる。丹羽大使は、中日両国の関係は夫婦以上で、両国の友好と国民同士の理解を深めることが最も重要だとの見解を示した。香港特別行政区にある衛星テレビ局「フェニックステレビ」が伝えた。
■中日両国の関係は夫婦以上
日本の丹羽宇一郎駐中国大使は20日午後に南京入りし、3日間の訪問を開始した。今回の南京訪問の重点は、両国間の経済外交を推進することだ。現在、江蘇省の日本企業は上海の次に多い7000社超となっている。南京の大虐殺記念館を訪問するかという日本メディアの問いに対し、丹羽大使は「就任前に訪れたことがあり、今回は訪問しない」と答えた。
「過去のことは過去のこととして責任を感じ、痛切に反省するということは既に何度も申し上げている通り。これを基礎に未来に向かって21世紀の中日関係を構築し、このような未来志向の精神で関係を強化していきたい。中日両国の関係は夫婦以上だと思う。両国は住所変更も出来ないし、別れることも出来ないため、仲良くしていくしかない」と、丹羽大使は話した。
■国民感情に数十年大きな変化はない
丹羽大使は、中日の友好関係と国民同士の理解を深めることは最も重要で、駐中国大使の使命でもあるとし、次のように語った。
率直に言えば、国民感情に数十年間大きな変化はない。一般の中国人は日本人がそれほど好きではなく、日本人も中国人が好きとは言えない。自分自身も一般国民、中国人と日本人の関係を深め、互いに理解できるよう努力する必要がある。両国民の多くが互いに会ったことがないため、これは非常に重要で、駐中国大使としての使命でもある。
また、韓国が20日に延坪島で行った砲撃演習について、「具体的な状況はわからないが、韓国には自身の理由があるのかもしれない。しかし最も重要なのは、公式、非公式にかかわらず韓国と朝鮮が十分な対話を行うことだ」と述べた。
■訪問日程
21日午前8時半:有名な玄武湖解放門を訪れ、朝の運動をする南京市民と交流。
9時:南京外国語学校でスピーチ。学生と交流し、学校を見学。
10時半:南京の「中日友好柔道館」を見学。
午後:シャープとマツダの工場を見学
夜:日本人留学生と交流。
22日午前:南京を発ち、北京へ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月21日