日本の高校生たち
日本は教育のレベルも非常に高く、国民の基本的な素質を高めることに力を入れている。9年間の義務教育段階の入学率は100%、高校進学率は96%、大学進学率は50%である。1980年代、日本は生涯教育を打ち出し、90年には「生涯学習振興法」を制定した。そのねらいは、学習型社会の建設にある。日本の教師は地位が高く、公立学校の教師も公務員であり、その給料は政府の一般の行政関係職員よりも高い。
日本は社会の公平性を重視しており、両極分化を防いでいる。しかもこれは発展してから実現されたものではない。関係機関の調査によると、自分の生活レベルはほかの人と比べて中程度だと考えている日本人の割合は、58年は72%、79年は91%、89年は87%。多くの日本人は、自分は同質社会にあると考えている。また、米国、ドイツ、フランスなどと比べると、犯罪率は日本が最も低い。
日本人は恥辱感が非常に強い。日本人の多くは、軍国主義の侵略の歴史については次第に忘れてしまっているが、自分たちの敗戦の歴史についてはいまだ記憶に新しい。江戸東京博物館には、当時の東京の被爆の様子を示す写真やビデオだけでなく、当時の場景を再現した模型もある。日本人はこれらを使って悲惨な過去を忘れないよう後代の人を教育しているのである。日本人と話をすると、彼らはいつも米軍の爆撃を受けたときの様子を滔々と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月4日