資料写真:W杯南アフリカ大会で16強入りを果たした日本サッカーチーム
日本サッカー協会と日本プロサッカー選手会はとうとうそのメンツをかなぐり捨てお互いに非難を浴びせ合うようになってしまった。表面的には一致団結しているかのように見える選手会内部でも、選手数人の利益を巡って意見が分かれ、お互いに一歩も譲らない状態のようだ。その根本的原因は、やはり金である。「騰訊スポーツ」が伝えた。
サッカー協会の強硬姿勢
サッカー協会は最初から強硬姿勢を崩さず、選手会の要望を相手にしていない。ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会では、国の代表選手の移動に対して最高レベルの手配を行っている。メンバー全員のために高価な備品をそろえ、試合参加時の飛行機はビジネスクラス、対戦相手のホームグラウンドで試合する際はチャーター機まで用意していた。ましてやワールドカップ期間中には、最高級シェフやマッサージ師、専門スタッフに選手たちの世話をさせていることは言うまでもない。日本サッカー協会が国の代表チームに使うお金は、毎年数十億円にも上る。そんな中で、今の選手たちはワールドカップの勝利給のことしか考えず、「ボイコット」まで持ち出して脅してくるとは、まったく恩知らずの金の亡者というわけだ。
日本サッカー協会もアジア各国の多くのサッカー協会と同じで、ずっと赤字で苦労している。アジア杯のチャンピオンになっても、チャンピオンズリーグに参加するヨーロッパのどのチームとも比べものにならないほどである。金銭的に苦しい日本サッカー協会は、ようやくワールドカップで少し儲けが出た。統一配分で何が悪いのか?しかし選手会側は、ワールドカップ南アフリカ大会の準備期間中、日本サッカー協会の役人が次々に公費でヨーロッパ旅行に行ったことを明かした。人前では貧しさを訴え、裏では金遣いが荒いというこの状態は、すでにサッカー協会の役人達による汚職の一大特色となっている。みんなのお金を、安心してサッカー協会に預けることはできないのだ。
選手会の選手:出稼ぎ労働者以下の待遇