百聞は一見に如かず。6日間の日本訪問は、通り一遍に眺めたに過ぎないが、やはり感慨深いものがあった。「南国都市報」が伝えた。
日本では市民的公共性のレベルが高く、国民全体が法律を第一と考え、法治観念が非常に強く、あらゆる物事にルールがある。例えば、エスカレーターでは左側に立ち、急いでいる人のために右側を空ける。商店では実際の価格のみを表示し、値切る必要がない。かなり信頼性が高いので、疑ったり、値段交渉をしたりする手間が省ける。台湾籍のガイドが、中国人の価値判断は「人情、道理、法律」の順だが、日本人は「法律、道理、人情」の順だと言ったが、実に的を射た言葉である。
日本では、そんな「異文化の衝突」がよく起きる。新幹線に乗っていたある中国人が席を間違えて座っていたところ、席を探しに来た日本人の女の子は繰り返し自分の切符の座席番号を確認した。日本人は小さい頃から、問題が生じたらまず自分を点検し、矛先をまず身内に向け、まず自らを疑えと教えられる。
日本では至る所に「気配り」が見られる。例えば、段差の脇には半分の高さの台があり、老人や子供が上り下りし易いようになっている。どこのトイレにも身障者用の設備がある。街中にある散歩用の小道にも、身障者に知らせるための看板があり、前方には階段があり車椅子の通行は不便だと注意を促している。日本人の「気配り」が表れているもう一つは、至る所にトイレがあり、至る所に案内看板があることだ。最も近い公衆トイレの場所が目立つように示してあるので、急にトイレに行きたくなった人も困らないですむ。
日本人の国民性のもう一つの側面は、良い物は自らが使い、劣る物を輸出することである。それによって、日本人全体が最先端の電子機器を使用することができ、森林や水源は最大限に保護され、環境を破壊する可能性のある産業は全て禁止して、割り箸のようなものは中国から輸入するのだ。