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発信時間： 2011-01-12 14:38:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

分析

政治と経済の影響

日本「新成人」の人生観

一生懸命まじめに働いてきた「昭和世代」の大先輩たちに比べ、1990年以降に生まれた「平成世代」の「新成人」たちは、より「安定志向」にあるようだ。「公務員」という安定性のある職業を選び、「婚活」に熱心なのが、今の「新成人」を筆頭とする日本の若者の姿である。彼らの選択は国の様々な変化を物語っており、その価値観の裏には深刻な社会背景がある。日本の長引く不景気は「新成人」が安定志向に陥る最たる原因である。そんな状況の中で、若者の就職に対する考えや、恋愛観・結婚観と言ったものは経済的要因に支配されている。「毎日新聞」の1月7日の報道によると、80％の「新成人」は自分が「もう大人になった」という実感がない。その主な理由が、「経済的に独立できていない」ということだった。

そして、不安定な政治も若者が将来に不信感を募らせる原因である。政権交代がひっきりなしに起こり、外交政策も一貫性がなくスムーズに進まない。不安の渦中にいる彼らは、将来のことは深く考えずに、とりあえず「目の前」のことを一生懸命やるしかないのだ。また、高齢化や少子化などの社会問題も若者が社会に抱く思いや人付き合いに対する考え方に影響を及ぼしている。人付き合いが減り、社会との関わりが薄れていく若者のなかには、故意に人付き合いを避ける「オタク」も増えている。

「新成人」のとまどいと不安は、日本社会の姿そのものを露にしている。バブルの崩壊から20年余りがたった今、日本ががんばらなくてはいけないのは経済だけでなく、日本人の「民族精神」、つまり気持ちの面も盛り上げていく必要がある。

（「文匯報」より）

 

「中国網日本語版（チャイナネット）」2011年1月12日

 

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