経済が長期的に低迷する中、景気刺激策の実施を打ち出さざるを得ない日本政府。高齢化に拍車がかかり、社会保障費も増加の一途をたどっている。金融危機後の経済立て直しに向けて、財政支援の強化も避けられない状況だ。しかし、こうした資金はどこから来るのか。答えは国債発行だ。中国紙、経済参考報が伝えた。
日本の国債発行額はこの20年間、年間40兆円という勢いで増え続けてきた。日本財務省および日本銀行の資金循環に関する統計によれば、2010年9月末現在、日本の国と地方自治体の債務残高は1042兆円に上り、日本経済協力開発機構(OECD)の推計によると、2010年には対国内総生産(GDP)比が200%を超える見通しという。
日本の債務残高の対GDP比は1999年にイタリアを抜き、先進国で最多となった。その後も悪化の一途をたどり、上昇幅でも先進国で最悪の水準を記録。OECDのデータによれば、日本の債務残高の対GDP比は2008年から2011年の間に、173.9%から204.2%へと増加、財政危機に見舞われたギリシャ(136.8%)やアイルランド(112.7%)を上回った。OECDは、2012年の財政状況はさらに悪化し、210.2%に達するとの見方を示している。