歳出削減はさらに困難を極める。日本政府が編成した2011年度の予算案は92兆4116億円で、一連の景気刺激策を打ち出した2010年と横ばい。うち新規国債発行が44兆2980億円を占めることから、日本メディアからは「借金予算」と揶揄(やゆ)されている。野党からは予算案の大幅修正と、国会での審議に応じる条件として、菅首相の右腕、仙谷由人官房長官の交代を求める声が相次いで上がっている。そのため、予算が国会で可決されるかどうかは未知数だ。野党の狙いはあの手この手で予算の可決を阻止し、菅政権を解散に追い込むことにほかならない。
日本のメディアが「延命政権」と表現する菅政権。政策は全て政権の寿命を延ばすためのもので、財政再建の可能性は皆無に等しい。悪化の一途をたどる財政状況を前に、国民はなすすべなく、ただ見守ることしかできないのだ。
「人民網日本語版」2010年1月11日