「伊達直人運動」がこんなに広がっているのは、マスコミの大げさな報道と関係があると日本の学者は言う。1968年から少年漫画雑誌に掲載された「タイガーマスク」は、60年代から70年代初めを代表する漫画だ。40年後の今日、架空の人物である「伊達直人」が慈善家として再び姿を現した。これは日本人が高度経済成長期をしのんでいるかのようでもある。
漫画の中の「伊達直人」は非の打ちどころのなく、全て自分一人でやり遂げ、正義感にあふれ、ある時代の姿を示しているかのような男性だ。しかしいま日本で広がっている大規模な寄付現象は、日本人特有の心理と関係があり、誰も先頭に立たなければ誰も行動を起こさない。しかし誰かが先に行動すれば、それに匿名で、他の人はそれに従う。これはネット上に匿名で悪口を書くのと同じような心理かもしれない。米国人が言うところの「静なる爆弾」という感覚だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月21日