こんにちは!日本のみなさんは、お正月休みから数週間たったので「通常モード」にもどってきたところではないでしょうか。中国ではこれから「年末モード」というところでしょう。僕も日本と中国を行き来しておりますと、12月忘年会、1月新年会・忘年会、2月新年会のようなことが続くこともしばしばであります。休肝日が必要ですね(笑)
さて、日本と中国では年末年始の間にあたるこの時期ではありますが、別の二国間関係では大きな行事が行われています。そうです、ただいま中国の胡錦涛国家主席が訪米しているところであります。中国側からの要請ならびに米国側からの要請がそれぞれ、軍事外交、経済交流、人権問題など多岐にわたって交わされていると報道されています。両国の主張そしてそのマスコミ各社のその解釈などは世界的にパワーのある両国のことで大変興味深いものが多いですよね。
そして、一方その頃日本では・・・と目を向けてみますと、菅第二次改造内閣が発足してからしばらく経過し、小沢氏問題や与謝野氏の問題で政局がくすぶりながら、また民主党内でも幹部ポジションの再配置がありました。多くのメディアの主張するところでは、こうした政権の中核人事において、いわゆる「反中派」が多数をしめるようになっています。
うーんこれ(この表現)がなんとも僕にはひっかかります。「親中」や「反中」という切り口で語られるのはひとつの「見方」なので、いいと思いますが、もしそれを語るならば同時に「親米」「反米」という切り口も必要でありますよね。どうしても「中国」だけがフォーカスされる状態になっているわけです。いやはやこれは、「米」を語らずに「中」との関係だけ語るようになってしまっている現代の日本の構造が問題なような気がしてなりません。
「中国は日本にとって様々に重要な意味をもってきているから!」という声がきこえてきそうですが、それは「米国」については論じられないという事の論拠ではないですよね。