事実、日本人もこの問題に気づき、男女平等の目標に向かって努力を始めている。例えば、今年の「日経WOMAN」誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」大賞を受賞したのは東芝研究開発センターの福島理恵子主任研究員。受賞理由は、家庭と仕事と女性のすべての役割をうまくこなしているからだという。
この、専用メガネを必要としない3Dテレビを開発したことで知られる39歳の女性は、「男女差別のため、自分のキャリアの道のりは容易ではなかった。女性であるために苦労しなかったといえばウソになる」と率直に語りつつも、成功は自分一人で功績ではないとし、会社の彼女に対するサポートに感謝した。2004年に東芝は女性が仕事と家庭を両立できる対策を立てた。
「会社よりもっと重要なのが夫のサポート」だという福島さん。自身が今日まで頑張ってこられたのは夫の励ましとサポートのおかげだと話した。福島さん宅では家事を夫婦で分担している。大学講師のご主人が娘の学校の送り迎えと朝食の準備を担当、福島さんは夜の家事を担当している。
こうした日本の変化から、妻が夫の面倒をみるのはすでに時代遅れとなった。国にっても、国民にとっても、また女性にとってもプラスとなる選択が唯一の男女平等につながるのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月1日